海王宮―壇之浦と平家物語/赤間神宮考察

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海王宮―壇之浦と平家物語   『平家物語』、そして平家終焉の地「壇の浦」「赤間関」をテーマに、歴史・文学・有職故実など多分野における第一線の研究者が考察を加えた貴重な論集となります。 本書でとりあげられている時代も、院政期から幕末に至ります。 『平家物語』と「壇の浦」をめぐる文化・文芸論として画期的な論集といえます。 平家ゆかりの赤間神宮に収蔵される古典籍と関連資料、収蔵琵琶の紹介と解題も収載しており、研究や創作に非常に貴重な資料となるでしょう。 監修者の水野直房氏は赤間神宮宮司、松尾葦江氏は「平家物語論究」「軍記物語論究」などの著作がある中世日本文学研究者。 《主な内容》 口絵/序(水野直房) 第一部 ●赤間神宮収蔵古典籍解題〔監修〕(松尾 葦江) ●新たに調査された長門本平家物語(松尾葦江) ●懐古詩歌帖 翻刻と解題(堀川貴司) ●朝鮮通信使が残した安徳帝哀悼の詩(諸井耕二) ●赤間神宮所蔵琵琶について(薦田治子) 第二部 ●安徳天皇と後鳥羽天皇(上横手雅敬) ●長門阿弥陀寺・西山往生院・鎌倉永福寺 ―『平家物語』成立の背景―(五味文彦) ●阿弥陀寺院主四代・時衆・平家物語(砂川博) ●壇浦伝承を巡って(宮田尚) ●『建礼門院右京大夫集』に見る資盛供養 ―消息経の意義と方法―(谷知子) ●縁起以前 ―『日蔵夢記』の言説の戦略― (村上學) ●院政期の装束と安徳天皇(鈴木眞弓) ●義経伝来の腹巻鎧(近藤好和) ●長門本平家物語の再評価に向けて ―一谷の坂落としをめぐる長門本と延慶本―(谷口耕一) ●波の下の都(佐々木紀一) ●『平家物語』以後の文覚・六代譚 ―能とお伽草子―(小林健二) ●中世後期の赤間関(須田牧子) ●五十二号書簡をめぐって―長門本平家物語研究の問題点を探る―(村上光徳) ●曲亭馬琴と平家物語 ―長門本享受への一視角―(大高洋司) ●江戸漢詩が詠んだ赤間が関・壇の浦(鈴木健一) A5判・上製、全460頁、三弥井書店刊。平成17年初版発行。定価8900円+税。 平成19年5月に赤間神宮現地にて購入したものです。

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